デイヴィッド・コレクション ; Sir Percival David Collection

British Museum, Great Russell Street, London, WC1B 3DG
http://www.britishmuseum.org/

パーシュヴァル・デイヴィッド卿は中国陶磁を収集するにあたり、2つの書物を規範として掲げ、体系的な中国宮廷コレクションを目指していきました。そのため1400点にも上る作品の多くが10世紀から18世紀の磁器に限られており、唐三彩や磁州窯などはほとんど含まれていません。卿は中国や日本にも直接出掛け、売立や古美術商を介して、自らの基準に則した優品のみを選んで集めていきました。また、欧州の有名コレクションであるS.D.ウィンクワース、G.ユーモーフォポロス、W.C.アレグザンダーからも収蔵品が形成されています。格調高いコレクションの中には青花龍文象耳瓶(至正11年銘)をはじめとして紀年銘のある作品が多く含まれており、学術的にも重要な作品を意識して集めていたことが分かります。また卿がはじめに収集した中国陶磁が十数点余りの初期越州窯であったことは興味深いです。

1951年にロンドン大学に寄贈され、翌年にはマウントスチュアート・エルフィンストーン閣下からの清・単彩磁を中心とした170点を加えることによってコレクションの更なる充実が図られます。2009年より大英博物館内(Room95)に展示されおり、収蔵作品の全てを公開しています。
その展示点数の多さと質の高さは圧巻です。世界に名立たる秀作から資料的要素が強い作品までが一様に紹介されているので、ひとつひとつを比較しながら特徴を掴んでいくことができます。また展示棚に飾られている多くの作品については、底裏部まで確認できるため胎の様子や高台の切り込みまでも把握すること可能です。尚、大英博物館にも中国陶磁及び玉石が展示されています。

※2つの書物は以下の通り
洪武21年「格古要論」曹昭、Chinese Connoisseurship : the essential criteria of antiquities
乾隆39年「陶説」朱エン(エンは王へんに炎)、Description of Chinese Pottery and Porcelain

 


<展示室>

<汝窯>